資産形成を行う上でよく耳にする国債という言葉。こちらについて理解すると、お金がどのように流れているのかが理解できるようになってきます。しっかり理解していきましょう。
国債とは?
国債とは、簡単に言うと国が発行する債券になります。
アメリカが発行する債券は「アメリカ国債」日本が発行する債券は「日本国債」と呼ばれます。
※債券とは→国や企業が投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券。
※有価証券とは→株式や債券などの財産的価値のある権利を表す証券。
地方が発行する債券は地方債、企業が発行する債券は社債と呼ばれます。
なぜ国債を発行する必要があるのか?
国も私たちの家計簿と同じで、歳入と歳出を把握し国家予算というものを出します。歳入は主に税収・税外収入・国債発行などがあります。歳出には社会保証・地方交付税・公共事業・国債など借入金の返済などがあります。
普段国は普段は私たちから徴収している、税金で様々な公共サービスを運営しています。
それらの財政支出が税金で賄えなくなると、必要な資金を調達するために国債を発行し、資金を調達します。
公共サービスとは、例えば道路や橋などの公共設備などがあります。私たちは普段税金を支払っていますが、公共設備などを建設するには莫大な金額が必要になるので足りません。
なので、国民などから少しずつお金を借りて、公共設備などへ投資していく必要があるのです。
国債の分類
国債の分類としては歳入債(普通国債)・財政投融資当別会計国債(財投債)・繰延債・融通債があります。
また、利子が支払われる国債には、固定利付型(半年に1回決まった額の利子が支払われる)と変動利付型(半年に1回支払われる利子が変動する)があります。
国債の種類
固定利付国債
固定利付国債には、満期が2年・5年・10年・20年・30年・40年の固定利付国債があります!
変動利付国債
変動利付国債には、満期が15年の変動利付国債及び10年変動型個人向け国債、そのほか元本が変動する満期が10年の物価連動国債があります。
個人向け国債
個人投資家しか購入できない国債の一つ。
10年変動金利、3年、5年固定金利の3種類がある。
復刻応援国債
個人向け国債をベースにした国債、平成24年3月から発行される新しい国債。名称のとおり東日本大震災による被災地への復興事業資金として募集される国債。
個人向け国債の特徴
個人向け国債の特徴は
- 半年ごとに利息がもらえる
- 満期が来ると、購入時の代金が返ってくる(原則元本割れしない)
国債のメリット
安全性が高い
国債は国から発行されているため、他の金融商品と比べると安全性が高いのが特徴です。
少額からでも投資可能
個人向け国債は最低1万円から購入でき、少額から購入可能です。
定期預金と比べて金利が高い
個人向け国債の金利がは0.05%
対する定期預金の金利は0.01%
デメリット
すぐに換金できない
個人向け国債は途中解約できるのは1年以降となります。
投資信託などと比較すると金利は低い
国債の金利よりも高利回りを期待する場合には、投資信託などの
国債よりもリスクが高い運用方法を選択した方がよい。