【徹底解説】FXトレードにおけるピラミッディングのメリット・デメリット

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【徹底解説】FXトレードにおけるピラミッディングのメリット・デメリット

有名なトレーダーである、ジェシー・リバモアやジョージソロスなどが駆使していたピラミッディング
このメリット・デメリットを考察していこうと思います。

FXトレードはXMを使っています。

ピラミッディング (積み増し)とは

そもそも ピラミッディング とは何か?という部分から入っていこうと思います。

ピラミッディング とは、簡単に言うとポジションを分割してエントリーし、思想通りに相場が動いたらポジションを増していく取引手法のこと

「ちょっと何を言っているのかわからない」という人もいると思うので、絵で説明しますね。

この絵をチャートだと思ってください。

ダブルボトムのチャート
ダブルボトムのチャート

この形はよく反転のシグナルと言われるダブルボトムというものです。
このチャートを使用して積み増しを行っていきましょう。
ではまず現在エントリーしてみます。

ダブルボトムのロングを打つところ
ダブルボトムのロングを打つところ

ダブルボトムという優位性を信じて、ロングを打ってみました。
この後どうなるか見ていこうと思います。

ダブルボトムロングの方向感
ダブルボトムロングの方向感

方向性は合っていました!(やった!w)
普通のトレードであればここで利益確定を行いますが、 ピラミッディング はここでポジションを増していきます。

ダブルボトムロングの方向感
ダブルボトムロングの方向感

こうすることで、利益をより伸ばしていこうという考え方になります。

ダブルボトムではなかった
ダブルボトムではなかった

また、このように方向性をまちがえていたとしても、分割エントリーをしているので初めのポジションで損切りを行うと損を小さくすることができます。

このように利益を担保に行っていくことをピラミッディングと言います。

ピラミッディングとナンピンの違い

では次にピラミッディングとナンピンの違いを見ていこうと思います。

ピラミッディング

先ほど勉強したピラミッディングは

積み増し例
積み増し例

このように自分の思想通りに相場が動くとポジションを増やしていく

ナンピン

ナンピンは方向性が間違っていたとしても、下がった時に買い増しして平均取得単価を下げることにより
損失を避けようという取引手法です。

これはどういうことかというと

エントリー後逆行
エントリー後逆行

先ほどのように、この部分でエントリーした際に逆行した場合

エントリー後逆行
エントリー後逆行

ロングでエントリーした際は損失が発生することになります。
これを下がった時に同じ枚数のポジションを購入すると

ナンピン例
ナンピン例
エントリー後逆行
ナンピン例

本来であれば、100円から90円まで落ちると10円の損失でしたが
平均取得単価を下げることで、95円までレートが戻れば損失は0円になります。

しかし、ナンピンしても逆行してしまった場合

ナンピン後逆行
ナンピン後逆行

このように損失を広げてしまうことになります。
これはコツコツドカンで非常に多いタイプです。

過去自分もやったことがありますが、一撃で今までの利益を吹き飛ばしてしまいます。

なので、計画的に損失を限定し、ナンピンを行うのであれば良いと思いますが、無計画での感情的なナンピンはおすすめしません。

ピラミッディングのメリット・デメリット

では、ピラミッディングを理解したところで、まずはメリットについて考えていきたいと思います。

メリット

  • 利益を伸ばすことができる
  • ポジションを分割することで、打診買いを行うことができる
  • 方向性が間違っている時でもリスクを小さくできる
  • 損小利大が可能
  • 1撃で爆益が可能

デメリット

  • 利益が出ていても、逆行すると利益が減少してしまう
    (ピラミッディングを行うと平均取得単価を上げてしまうため、)
  • 精神的にきつい
  • ポジションを増すタイミングが重要になってくる

ピラミッディングの種類

NES

種類について学んでいきましょう!

スケールダウン・ピラミッディング

最終的に12ロットのポジション形成をしようと考えていた時の例を考えてみます。

スケールダウン・ピラミッディング
スケールダウン・ピラミッディング

スケールダウン・ピラミッディングはこのように、上に上がるにつれて
ポジションを少なくしていきます。

これはピラミッディングをした際に、逆行されても上のポジションの影響を受けにくいメリットがあります。
しかし、デメリットとしては初めの打診買いがロットが大きいため、損失が大きくなる傾向があります。

逆ピラミッディング

逆ピラミッディング
逆ピラミッディング

逆ピラミッディングは初めの打診買いが小さい分、まだ方向性がはっきりしない場所でのエントリーでも損を小さく抑えることができます。

しかし、デメリットとしては、上に上がるほどポジションを大きくしていくため、逆行すると一瞬で利益が無くなるというデメリットがあります。
また、初めのポジションが小さい分、エントリーポイントを厳選せずに何度もエントリーしては損切りを繰り返し、ポジポジ病や損切り貧乏にもなりかねません。

上手く使用すれば、リスクを小さく抑え、リターンを大きくできるますが、比較的難易度は高いと思います。

イコールポジション・ピラミッディング

イコールポジション・ピラミッディングは全てを同じポジションで構築するやり方です。
上手くいったときの利益は大きいです。打診買いも逆ピラミッディングほどはリスクが小さくはないですが、ピラミッディングよりもリスクは小さく、リスクは低い方に入ると思います。

やはり、デメリットとしては平均取得単価が下がることですが、比較的バランスが良いと思います。

自分もこのイメージで行っていることが多いです。

リフレクティング・ピラミッディング

リフレクティング・ピラミッディングは
打診買いをするときに小さいポジションでエントリーし、方向性が合っていたらポジションを大きくし、さらに上に上がっていくときは小さくし、逆行のリスクを抑える方法です。

こちらも初めのリスクは小さく、方向性が合っていたら、大きなリターンを得ることができます。

しかし、2ポジションや3ポジション目に逆行をくらってしまうと、厳しい展開になってしまいます。

まとめ

NES

ピラミッディングは損小利大を可能にする!

このように様々な方法がありますが、自分がピラミッディングを行う理由としては
方向性が合っているかどうかなんて、未来に行かないと結果は分からないので
初めから大きなロットを貼ってエントリーすると、逆行した際のリスクが高いからです。

ピラミッディングを行う最大のメリットは、自分の考えが合っているのか、間違えているのかを
確認しながらリスクを取り、損小利大を可能にしてくれます。

しかし、自分に合う、合わないがあると思いますので、自分と相談しながらリスク管理を行っていってください。

FXトレードはXMを使っています。

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